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瞑想はIQを向上させる
知性には二種類ある。
結晶化した知性と流動的な知性だ。
結晶化した知性とは、すでに学んだ情報や技能や体験を使う能力であり、基本的に、それは知的な知識だ。
これは年齢とともに構築される傾向があり、大部分の西洋文化のなかでは(特に標準化試験で容易に検査できるため)強調される傾向にある。
それと比べて、流動的知性とはパターンを特定したり、新奇な問題を解決したり、新たな状況で論理を使ったりする能力だ。
それは知識をどれほど持っているかではなく、創造的で、気づいていて、革新的で、視覚的であるための能力に関するものだ。
結晶化した知識を改善するのは比較的に簡単だ。
本を読み、ポッドキャストを聴き、より多くの事実を集め、学習すればいい。
だが流動的知性は、そういうものではない。事実や形状が問題なのではなく、自分がこれまで見たことのないもの、扱ったことのないものに取り組む能力、つまり独創性の問題なのだ。
今や、様々な研究によって、全体的なIQだけでなく、流動的知性を劇的に改善するために、あなたにできることがあることがわかっている。
瞑想することだ。
瞑想が、肉体の健康に良いだけでなく、ストレスを軽減し、気分を良くし、反応するよりむしろ感情的バランスを保つのに役立つ、ということは間違っていない。
それによって、あなたは著しく賢明にもなれる。
「応用精神生理学および生体自己制御協会」「脳波フィードバック部門」の元部長シーグフリード・オスマー(Siegfried Othmer)は、脳波トレーニング(瞑想の特定の形式)を使って参加者に脳波フィードバック調査を実施した。
瞑想した人たちは平均で23パーセントのIQ増大を示した。
これは目覚ましい結果だ。
瞑想者たちはIQを改善しただけでなく、1年後に実施された追跡研究によると、その効果は継続していたのだ。
瞑想した参加者たちは、創造性と集中と自己認識の能力を著しく改善させていた。
「意識と認知」のもう一つの驚くべき研究では、1日20分の瞑想を4日間しただけで、参加者が記憶と認知力でストレスレベルの著しい低下を見せたことがわかった。
おそらく最も目立ったのは、瞑想したグループのスコアが、流動的知性の重要部分であるワーキングメモリ課題で10倍の改善を見せたことだ。
なぜ瞑想はIQを改善するのか?
いくつか理由があるが、主要な理由の一つは、深い瞑想が脳の活動を減速することだ。
デルタ波やシータ波として知られる、より遅い脳波が優勢になると、脳はそれ自身の可塑性、つまりそれ自体を再組織化する能力を増大する。
瞑想のあいだ何かに注意を集中させると、それが呼吸、マントラ、音楽への注意であってさえ、脳に正しい種類の一時的中断を与えることになる。
しなければならないことはそれだけだ。
脳を休息させると、脳自体が自ら改善するのだ。
驚くべきことではないだろうか。
注目すべきは、そのような途方もない改善を見せたグループはいずれも、ヨガ行者でもなければ、1日に何時間もの瞑想をしていたわけでもないことだ。
実際、2番目のグループは1日20分の瞑想を4日間しただけだ。
それは合計で80分であり、1本の映画を観る時間にも足りない。
瞑想が良いことなのは誰もが知っている。
問題はそれを始めることだ。
それはジムに出かけるのに似ている。私たちは全員、そうすべきだと知ってはいるのだが……。
もしあなたが実際に試してみようと決心したのなら、取りかかる方法はたくさんある。
人気のあるひとつの方法はHeadspace、「マインドのためのジム会員資格」の課金アプリケーションだ。
これにはガイド瞑想があって、自分の瞑想がどのくらい進歩したかを追跡できる機能が提供されている。
他の選択肢として、脳機能全体の誘発に役立つバイノーラル(両耳性)ビートを使うプログラムや、脳の左側と右側を接続する方法などが含まれる。
たとえばLifeFlowは、低周波バイノーラルビートと等時間隔的オーディオやビートパターンを合成する10トラックの瞑想プログラムを提供している。
これは脳内に特定のパターン - 特にアルファ波、シータ波、デルタ波 - を誘発して、あなたを深い瞑想状態にガイドする。
最後に、たくさんの無料の選択肢がある。
いつでも古典的なマインドフルネス瞑想を実践して、目を閉じて座り、呼吸に注意を向けてもいい。
あるいは特定の穏やかな音楽トラックを聴きながら同じことをしてもいい。
私は個人的には、ソルフェージュ周波数、大昔のグレゴリアン聖歌のなかの古典音楽のビートや波動が大好きだ。
それはYouTubeで無料でも見つかるし、iTuneで購入もできる。
「The New England Journal of Medicine」によると、健康に良い結果を得るためには、少なくとも12分から15分の瞑想をしなければならないという。
それは大して長くはない。実際、瞑想について調査すればするほど、瞑想は1日何時間もする必要などないことがますます明らかになる。
ただ定期的にする必要があるだけなのだ。
だから2017年の新年の誓いのひとつを、瞑想実践にすることを考慮するといい。
あなたの脳を休ませてあげるといい。それはあなたをさらに才能豊かにするのに役立つかもしれない。
文責:ゲッティ・イメージズ
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