講師インタビュー/人生に、チャクラを活かすオーラソーマ


オーラソーマ機関誌 リヴィングエナジー7号 特別インタビュー

人生に、チャクラを活かすオーラソーマ

リーラ&プラサード&アルヴィナ

チャクラとオーラの基本とは?

■江谷:みなさんは日本でサトルボディヒーリングのトレーニングをされておられますね。また、チャクラやオーラについての専門家でもあり、35年以上にもわたって研究し、教えてきてこられています。私が初めてオーラソーマカラーシステム®を知ったのもユニティインスティチュートのリーラに紹介していただいたからです。

実際、世界で初期の頃から活躍されているオーラソーマティーチャーにも、ヌラや、セドナ在住のアンタール・コマラ、シャントをはじめ、みなさんが主催されていたサトルボディについて教えておられたスクールから多くのオーラソーマティーチャーを輩出していますし、日本で活躍されているティーチャーにも、みなさんのスクールで学ばれた方たちが少なからずいます。そういう意味では、みなさんはすでにオーラソーマについては長年にわたっていろいろ研究し、体験されてきています。私がオーラソーマを日本に紹介しはじめたときには、まだ日本にはオーラソーマを教えるティーチャーはいませんでしたので、セドナにツアーを組んでコースを学びに行きました。すでにセドナには5、6人のオーラソーマのティーチャーの資格を持つ方たちがいました。

オーラソーマでも、サトルアナトミーとしてサトルボディを、そしてチャクラやオーラについて重要なテーマとして学びます。そこで、今回はリヴィングエナジーでも、みなさんの専門的な立場からいろいろとお伺いしたいと思います。

まずは最初に、サトルボディやチャクラやオーラについて、基本的なことからお聞きしたいと思います。 チャクラとオーラや、サトルボディの関係、それらがどうして有効なのか、どのように機能しているのか、また実際の人生において、どうしてそれらが必要なのか、などについて簡単に説明していただけますか?

●リーラ:チャクラというのは身体の中にあるエネルギーシステムです。7つの主なチャクラがありますが、それぞれ私たちのエネルギーのある側面に関連しています。
第1チャクラは肉体に関連し、第2チャクラは感情の身体に関連し、第3チャクラはパワーセンターでパワーに関連する問題についてであり、第4チャクラはハートであり、愛のセンターです。ハートは最初にあげた三つチャクラよりも高い、さまざまな領域の意識と関連しています。
第5チャクラはコミュニケーションとクリエイティビティのセンターで、どのように人生の経験を人々が作り上げていくのかに関連するセンターです。
第6チャクラは第三の眼とも言われ、額の真ん中に位置し、ヴィション、自己という感覚を越えていくこととも関連しています。
第7チャクラは頭頂に位置するクラウンチャクラであり、意識の最後のレベルでもあり、第7チャクラまでの意識に到達した人は二元性を超越し、自分自身、そしてすべての命、全存在とひとつであることの意識を持つにいたります。

チャクラが人々にとって有益なのは、自分の人生の状況の中で解決したい問題があるときに、チャクラを知っていることで、人生のより深いレベルで非常に重要な情報をもたらしてくれるからです。

将来は医療の世界でも、単に外側での原因や肉体的なことを見るだけではなく、エネルギー的な診断をするようになるのではないかと思います。そのようになれば、身体の病気だけではなく、感情的な問題やビジネスでの葛藤や悩みなどがもっとシンプルになり、癒されるようになるでしょう。そして人々も、少なくともハートのレベルの意識に至るようになると思います。

●プラサード:また、どのようにチャクラがオーラと関連するかについての質問もあったかと思いますが、チャクラはサンスクリットでは車輪という意味があります。そのチャクラはスピン(回転)しています。チャクラのシステムは、何世紀もの昔にインドのヨガで認識されていました。
それぞれのチャクラがスピンすると、身体を取り巻くエネルギーフィールドを作りだします。それが一般にオーラないし、サトルボディと言われているものです。というのは、それぞれのチャクラはスピンすることでエネルギーの層を作りだすからです。そのようにして7つの層を作りだします。ですから7つの層のオーラ、サトルボディがあるのです。

エネルギーに働きかけるサトルボディヒーリング

■江谷: みなさんは、サトルボディヒーリングをどのように教えておられるのですか?

●アルヴィナ:第一のステップとして、参加者が自分のチャクラについて認識することを学んでいきます。そして、それぞれのチャクラのエネルギーについて学んでいきます。そうすることによって、それぞれのチャクラ、及びサトルボディがどのように機能するのか理解が可能になっていきます。それだけでもチャクラやサトルボディなどのエネルギーシステムがどのように機能するかについての理解に役立ちます。
理解することで、参加者それぞれが自分のチャクラやエネルギーシステムのバランスに気づき、調和を取っていく助けになります。そして、自分のチャクラやエネルギーについて簡単にわかるようになれば、他者のチャクラやサトルボディについても感じられ、リーディングができるようになります。それは、他者がどのような感情の状態にあるのかも認識できるようになるということでもあります。あるいは他者がもっと開いていくにはどうすればよいのか、仕事や関係性、家族関でも、もっと自分らしく表現することができるようになるにはどうすればいいかもわかるようになるでしょう。いろいろなやり方で相互のエネルギーなどを認識し、リーディングができるようになるのはとても助けになると思います。

そのあと、参加者はチャクラやサトルボディのバランスを取っていくことを学びます。混乱していたり、ブロックしていたり、引っ込めているようなエネルギーがあれば、サトルボディヒーリングを使ってそのエネルギーが流れるようにしたり、自然なバランスを回復していくことができるようになっていきます。

サトルボディヒーリングとオーラソーマ

■江谷:サトルボディヒーリングなどでもオーラソーマを使ったりすることがありますね。実際、オーラソーマが日本に紹介されるずいぶん前から、すでにオーラソーマについて、いろいろ研究されていたことを聞いています。私が初めてオーラソーマを使ってワークしたのも、リーラの日本でのワークショップでした。

●プラサード:私たちは、1987年にオーラソーマを知りました。そして、それ以前よりサトルボディヒーリングについて教えていました。オーラソーマに出会って、ボトルやポマンダー、クイントエッセンスがチャクラシステムにリンクすることがわかり、すぐにそのシステムに魅かれました。そして、チャクラシステムをヒーリングすることに使いました。ポマンダーやクイントエッセンスがどのように、さまざまなチャクラに影響を及ぼすかについても実験し、体験していきました。そして、ヒーリングにそれらを使いました。

ポマンダーは、チャクラについて学ぶために使っていくことができます。例えば、レッドは基底部のチャクラ、オレンジは第2チャクラ、イエローは第3チャクラ、グリーンは第4チャクラ、ブルーは第5、ロイヤルブルーは第6、バイオレットないしホワイトは第7チャクラに対応しています。ですから、チャクラを教える教材として、それぞれのチャクラに対応するポマンダーをチューニングフォークのように使います。 それらは、ちょうど自分のチャクラのチューニングを合わせるための道具として、それぞれのチャクラを認識するために使っていきます。ですから、オーラソーマはヒーリングシステムとしてだけではなく、チャクラなどについて教えていくためにもすぐれた教材ともいえます。

また、サトルボディヒーリングにもオーラソーマを取り入れています。トレーニングでも使いますし、使うことを奨励しています。そして、オーラソーマユーザー向けにはチャクラ・リーディングや、「直観的知性を開く」コースをイタリアやドイツ、日本などでもオーラソーマユーザーの方々に提供をしています。これはオーラソーマのレベル4のコースに認定されています。

また、オーラソーマを使ったガイド瞑想CDなどもあり、ひとつはポマンダーを使って、それぞれのチャクラのフィールドを感じていき、チャクラをヒーリングしていけるようになっています。そして、もうひとつはイクイリブリアムを使って、サトルボディをヒーリングするガイド瞑想です。それは、それぞれのボトルに関連する本質につながっていくようにガイドされます。(「内なる色を見出す瞑想・ポマンダーを使ったガイド瞑想」)

■江谷: では、サトルボディヒーリングから見た場合、オーラソーマは日常生活ではどのようにそれを使っていくことができるのでしょうか?

●リーラ: 人生には、さまざまな困難な状況があります。例えば、親密な人間関係で問題が生じたような場合、あるいは仕事での困難、あるいは自分が評価されていない、または人に耳を傾けてもらえない・・・など、どんな困難な状況でもいいのですが、そこでできることは、それらの困難を引き起こしていることに関連するチャクラに対応したオーラソーマ・プロダクトを使うことで、そのチャクラのバランスを回復していくことができます。 ひとたび、その該当するチャクラのバランスを回復させることができれば、その困難な状況に有効な形でアプローチしていくことができます。親密な人間関係であろうが、仕事に関連した困難であっても、あるいは健康上の問題であっても、チャクラのバランスが取れることによって、もっと中心が定まり、バランスの取れた状態で対応していく助けになっていきます。

そうすると、今までとはまったく別の見方で状況を見ることが可能になり、解決策を見いだすことができ、その状況に対して、また自分自身や他者に対しても、もっと知性と感受性を使って応答できるようになっていきます。

オーラソーマは、チャクラや、すべてのエネルギーシステムを調整し、バランスを回復し、統合していく大きな助けになるでしょう。それは多くのエネルギーや健康をもたらします。

●プラサード:また、チャクラについて理解し、それをリーディングすることで、直接認識していくことができるようになれば、オーラソーマにとっても有益で、両方を併せていくことは、とてもパワフルなコンビネーションになるでしょう。
エネルギーを認識できるようになることは、ヒーリングの際にとても有益です。というのは、実際にヒーリングができるようになるためには、その過程でなにが起きているのかを認識する必要がありますから。
オーラソーマ・プロダクトを使っていく際にも、相手のエネルギーシステムを認識することができれば、実際に使用するプロダクトがどのように機能し、影響していくかについて知ることができるようになります。

●リーラ:  そうすると、繊細に状態を感じながら、オーラソーマを有効に使うことができるようになるのです。

●アルヴィナ:サトルボディヒーリングの参加者は、自分や他者のサトルボディやエネルギーを認識し、リーディングしていくことを学んでいくわけですが、それは誰もが自然にできることなのです。それは、ある意味で誰もが持っている能力でもあるので、特別な人だけができることではありません。
エネルギーがリーディングできることを発見すると、知らず知らずのうちに日常生活や、いろいろな状況の中でやっていることだとわかるようになります。
例えば、人に会ったときに、相手が恐怖を感じている、ハッピーに感じている、といったことを感じることがあると思います。そのように、相手について感じるようになれば、コミュニケーションが容易になっていきます。 ですから、サトルボディヒーリングの参加者は、すでに自分にある才能や能力を使っていくやり方を学ぶことにもなるのです。自分が持っている自然の才能を生かし、成長させていくことを学び、実際に人生のいろいろな場面の中でそれらの才能を使っていくことができるようになります。

●プラサード: 私たちは、何十年にもわたってエネルギーをリーディングするメソッドを大勢の人に伝えてきていますが、最初は自分にできるのか疑っていた人も、すぐに自分にもできることがわかって驚きます。

●アルヴィナ: もちろん、すでにオーラソーマを学んでいる方にとっても、自分のエネルギーや他者のエネルギーがわかるということは、とても助けになります。というのは、そうすることでオーラソーマを有効に、また正確に使える可能性が広がるからです。エネルギーのバランスが崩れているときに、どういうポマンダーやクイントエッセンスやボトルを使っていけばよいかがわかるようになるのです。

●リーラ: また、こういうふうに言うこともできます。例えば、ある人が化粧やヒゲを剃る場合、鏡を見ればどうすればよいかが正確にわかりますが、鏡がないと難しいですね。同じように、自分や他者のエネルギーが認識できると、それは鏡のように作用します。なにをどうすればいいのかがわかるようになるのです。

ときには、ただその鏡に映すだけで(エネルギーのバランスが)自動的に修正されることもあります。というのは、エネルギーシステムはもともとバランスの取れた状態に戻ろうという習性があるのです。でも、エネルギーのどこかに均整が取れておらず、バランスを回復させる必要がある際には、サトルボディヒーリングが助けになります。そうすることで、相手をアシストしていくことは、とても助けになります。

鏡の作用としての質を持つ「意識」に映しだすことで、エネルギーシステムのどの辺でバランスが崩れているのかがわかるのです。そして、意識の鏡に映しだすことで、自然とエネルギーのバランスが取れて、流れがよくなっていきます。それは、ちょうど身体のどこかを切ってしまった場合に、身体はただちにそれを自己治癒力の働きによってヒーリングしはじめるのと同じです。 同じように、自分自身のエネルギーをリーディングできるようになると、リーディングは自分のエネルギーシステムにフィードバックすることになります。そうすることでエネルギーシステムは統合され、バランスを回復していきます。そうすることで、もっと多くのエネルギーにアクセスすることが可能になるのです。

書籍『サトルボディヒーリング』との関連

■江谷: サトルボディヒーリングの本が出版されていますね。この本は、サトルボディヒーリングトレーニングとどのように関連しているのですか?

●プラサード: この本は、チャクラとサトルボディについての包括的な説明がなされています。私たちは、この本をサトルボディヒーリングトレーニングの基本的な理解のためのテキストとして使っています。そうすることで、チャクラとはなにか、私たちのエネルギーが日常生活でどう作用するかについての理解がしやすくなっています。とてもシンプルに書かれていますので、トレーニングを受けない人にとっても役に立つでしょう。日常的に使える実践的な本でもあります。

実際、現代では、物理学者や科学者によると、人間も含めて、すべてはエネルギーでできていると言われています。私たちは、複雑なエネルギーシステムなのです。 エネルギーは、私たちの行動のすべてに影響を与えています。考えや行動、感情、身体に起こるすべてのマインドの衝動、それらはすべてエネルギーによって起こっているのです。ですから、人生の中で困難や制限があるとき、それは私たちのエネルギーシステムと直接的なつながりがあるのです。

チャクラシステムのすばらしいところは、私たちの複雑なエネルギーシステムを、非常にシンプルなやり方で説明し、見られることです。ですから、誰にでも理解できるようになっています。エネルギーシステムを理解するのに、科学者や医者などの専門家である必要はありません。
サトルボディヒーリングの本は、チャクラを理解しつつ、基本的なエネルギーシステムの機能や、またバランスが崩れたときにどうヒーリングしていけばいいのかが、誰にでもわかるようになっています。それは実際に自分の人生で使えるテクニックなのです。

日本人に合うエネルギーヒーリング

■江谷: オーラソーマやサトルボディヒーリング以外にも、チャクラやエネルギーシステムのバランスを回復したり、強めたりする方法はありますか?

●プラサード: はい。私たちのエネルギーには、さまざまな働きかけが可能です。最もパワフルなヒーリングは、実際は自分の内側で起こります。すでに自己治癒力的な能力は、すべての人の内側に備わっているのです。ときには助けが必要なこともありますが、実際にヒーリングしているのは、その人の内側にあるヒーリングの能力なのです。

サトルボディやチャクラについても同じことが言えます。それぞれのチャクラも、自分でヒーリングする能力を持っています。ただ、どうすれば自然にヒーリングプロセスを始められるのかを知ればよいのです。

多くのすばらしいテクニックが存在していますが、実際にエネルギーシステムのバランスを回復させているのは、自分自身の自然治癒能力なのです。ただ、ヒーリングを始めるきっかけとなる引き金を引く必要があるだけなのです。それがうまく機能していないとすれば、それに気づいていないか、あるいは自分の中でそれを抑圧するようなことをしているからです。それはちょうど、身体の免疫システムが自己治癒能力を持っているのに、システムのバランスが失われ、抑制されたり、あるいはなにかの原因でチャレンジを受けたりすることで、その能力が弱ってしまうことがあります。

同じようにチャクラも自然治癒能力を持っていますが、なんらかの原因で弱ってしまう場合があります。そこで、そのような自己治癒能力に気づき、自分自身を癒せるということを知ることは、自分のパワーを感じ、ワクワクすることでもあります。そして、そのような治癒能力をサポートし、強めたりするような多くの方法があります。 しかし、基本的なヒーリングの能力は、実際は自分の中にあるのです。

日常生活の中で、チャクラのヒーリングをしていけば、例えば、仕事で自分の可能性を広げていきたいという場合や、コミュニケーション、表現するのに困難を感じること、やりたいことや得たいことに自信がなく思えるときには、それに関連してワークをすると助けになる特定のチャクラがあります。
また、親密な関係性のなかでの困難にも、働きかけるとよい特定のチャクラやテクニックもあります。ワークすることでエネルギーが流れ、バランスが取れていくと、関係性も満足のいくものになっていきます。

●アルヴィナ: バランスを取るためのヒーリングとして、エネルギーやチャクラをどう使っていくといいかというと、エネルギーバランスが崩れると、混乱し、ネガティブな考え方や、感情的な痛みを伴うような考え方になりがちになります。自己批判的にも、不信感に捕われることもあります。バランスが崩れて、このような状態になってしまうと、なかなか調和を回復することが難しく、ヒーリングも難しくなりします。
そうしたとき、それらの考えが起こっている層よりも、さらに深く入っていくことができれば、奥にある感情に気づくことができます。深い層にあるエネルギーに直接つながり、エネルギーバランスが崩れていることに気づくことで、痛みに満ちた症状にスペースをもたらすことができます。そうすると、ヒーリングが起こりやすくなります。

●リーラ: チャクラやエネルギーのヒーリングメソッドは日本人に適していると思います。というのは、西洋のメソッドや心理学は、西洋人のマインドに合うようにデザインされています。それらが実際に、どれだけ日本人に成果をもたらしているのかはよく知りませんが、エネルギー的に働きかける方法は、日本人の感性や繊細さにも非常に適しているでしょう。

●アルヴィナ: 西洋人のマインドに適したメソッドというのは、感情を直接的に発散し、思考をダイレクトに表現して働きかけるような、感情や思考の原因を見いだしていく特徴があります。日本人のマインドには、リーラが言うように、ネガティブで痛みのある感情を表現するよりも、エネルギーに直接働きかけていくメソッドが適しているように思われます。

■江谷: そろそろ時間になりました。チャクラやエネルギーシステムが実際に日常生活にどう役立つのかをお伺いすることができて、オーラソーマの可能性がさらに広がるように思いました。ありがとうございました。

※このインタビュー記事が掲載されている
「リヴィングエナジー 7号」の詳細はこちらへ